スーダン2016.09.14
アルセレリア村に一棟目の診療所が完成!
いつもロシナンテスを応援して下さり、ありがとうございます。
皆さまもご存知の通り、昨年末より「土とレンガの診療所プロジェクト」と題した、ワッドアブサーレ地区での巡回診療地域内に3つの診療所を建設する計画を進めています。
皆さまの多大なるご支援により、レンガ基金やREADYFORでのクラウドファンディングなどを通して、おかげさまで3棟を建設するために必要な資金を集めることができました。
この場をお借りして、皆さまに深く御礼申し上げます。
そしてついに、アルセレリア村に一棟目の診療所が完成し、8月から運営が開始されました!
\診療所の外観・内観はもちろん、井戸掘りの様子もご覧ください!/
現在、保健省の研修を受けた9名のスタッフで運営しています。
それぞれ、メディカルアシスタント(医師に準じる立場で、診療を行います)・検査技師・薬剤師・ワクチン担当・栄養担当・受付担当・医療統計担当・清掃・管理人として業務を分担しています。
この診療所には、診察室・検査室・薬剤室に加え、3つの病室があります。
屋上にはソーラーパネルを設置し、診療所内に電気を供給していますが、オートクレーブ(滅菌器)などの大量の電気を消費する医療機材は、このソーラーパネルでは電力が足りず、別の発電器が必要になります。
この診療所には、1日に約50名程度の患者さんが訪れます。
これまで、月に一度しか診療が行われていなかったこの地域に、恒常的に診療ができる施設ができ、住人たちは大いに喜んでいます。
各医療スタッフに話を聞くと、医薬品や検査のための消耗品がまだ十分には足りていないそうですが、今後は保健省と協力し合い、満足のいく医療が地域住民に継続的に提供できるような体制を維持していきます。
ただし、このような施設の維持には、地域住民の方々との連携が欠かせません。
医療スタッフと地域の方々が共に話し合い、手を取り合えるような環境をつくってまいります。
…私が診療所から帰ろうとした時、アルセレリアの住民が集まってきて、食事を振る舞ってくれました。
わざわざ、食事を作って持ってきてくれたのです。
一緒に診療所の床に座り、車座になって美味しく食事をいただきました。
本当にありがたいことです。
一つの診療所ができたことで、今後この地域がどのように変化していくのでしょうか?
かつてロシナンテスが関わったシェリフ・ハサバッラという地域は、診療所ができた後、給水施設・女子小中学校・女子高等学校が建ち、最後は電気まで通りました。今では大いに発展しています。
一棟目の診療所の完成、運営開始まで来ることができたのも、ご支援いただいた皆さまのおかげです。
スタッフ一同、深く感謝しております。
保健省との当初の協議では、本来医療スタッフは15名派遣される予定でしたが、現在はこの9名でしっかりと運営してくれています。
これから、アルハムダ村で二棟目の診療所建設に取り掛かります。