バングラデシュ・テロ事件
バングラデシュのテロが引き起こされ、国際協力のために現場に行っていた方々がお亡くなりになりました。ご本人たちはもとよりご家族の方々の心情を察すると心苦しいばかりです。衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。
バングラデシュの人達は、心優しく、日本人に対しても、親切で尊敬の念を持って接してくれていると、よく聞きます。
そのバングラデシュでテロの惨劇が起きました。
日本人であることを主張しても、全く効果がなく、悲しい結果となりました。
ロシナンテスがいるスーダンも同様に、私たち日本人の周囲にいるスーダンの人たちは心優しく、脅威を感じたりすることは全くなく、普段の生活や仕事ができています。しかし、今度のテロを見ていると、スーダンでも、いつ同じ状況が生まれ、自分が日本人ということを主張しても、テロリストには全く効力を発揮しないということをはっきりと自覚しなければなりません。
テロとの戦い、テロの根絶、と言われ続けていますが、テロは収まるどころか、拡散していっています。
改めて、現実を直視し、今なさなければならないことを考えるべきでしょう。
今までの「テロとの戦い」の視点を少し変える必要があるとも思います。
このテロのニュースを、スーダンの友人宅で見ていました。
ラマダン時期で、1日の断食が終わり、日が暮れて食事を共にする、一番幸せを感じる時でした。そのひと時を打ち砕く悲しいニュースでした。
「ラマダンは聖なる月で、本当のイスラム教信者は、神の名の下に、人を殺めたりは絶対にしない!
イスラム教徒は平和を愛する人たちなのです!」
スーダンの友人の家族が声を揃えて言っています。
このテロで、スーダン人も日本人と同様に悲しんでいます。
ロシナンテスは、スーダンの僻地での巡回診療を行っており、この地域に診療所を3棟建てる計画です。もちろん、粛々とこの事業を行っていきます。
しかし、今まで以上に、私を含めて日本人スタッフの行動には気をつけることにします。