初めまして。
新しくロシナンテスでスポーツ事業を担当します。三田智輝です。
スーダンで最も人気のあるサッカーを通じたスーダンと日本の交流を促進すること、そして、若手選手の育成やコーチの養成を行うことを目的として、スーダンサッカー協会と提携して活動する予定です。
これからスーダンやアフリカのサッカー事情などもこのブログを通して情報発信してきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
私は今週、ロシナンテスから出向しスーダンサッカー協会のテクニカルアカデミー部に配属されました。(ここに配属された経緯などは改めてロシナンテスホームページ上でご報告いたします。) このアカデミー部はFIFA(世界サッカー連盟)とCAF(アフリカサッカー連盟)のユースプロジェクトの寄付によって作られた二つの人工芝のピッチ(90mx50mと40mx20m)と宿泊施設、トレーニング施設を兼ね備えたすばらしい設備を持っています。ただ、現在、この施設は代表チームやオリンピックチームの合宿などに使われており、ユース育成のためには未だ有効に活用されていないのが現状です。また、長期的な視野のもとに確立されたシステムがないため、他のアフリカの強豪国よりユースの育成が遅れているように見受けられます。日本サッカー協会の育成システムやコーチ養成事業を参考にしながら、現地人コーチと協力してコーチング技術の向上のための研修会やシステム作りを行っていきたいと思っています。
アフリカのサッカーといえば、今月20日にガーナでアフリカ・カップが開幕しました。
開幕試合ではガーナとギニアの対戦が行われ、優勝候補でもあるガーナが、
1?1から終了間際に稲妻のようなシュートを決め勝利を収めました。両チームともほとんどの選手はヨーロッパの一流クラブでプレーしており、コーチもヨーロッパから招聘、試合の内容もかなり組織的な戦い方で、随所に見られる身体能力の高さと強さが印象的で、とてもハイレベルな試合でした。実はこのアフリカ・カップにスーダンも出場しています。
予選で強豪チュニジアを破り32年ぶりの出場権を得たという快挙でした。
ただ、開幕試合でその能力の高さを証明したガーナとギニアのようにヨーロッパでプレーする選手を擁する国々が参加する中、スーダン代表チームには国内選手しかおらず、しかも選ばれたのは国内で人気の高い2チームからのみ。厳しい戦いとなりそうです。スーダン国民もその辺の事情はよく理解しており、
今回出場できただけでも快挙と喜び、優勝などは考えていない様子で、温かく見守っている国民がほとんどです。スーダン代表チームはグループCで、日程は1月22日対ザンビア(現地時間19時、日本時間23日午前4時)、26日対前回優勝のエジプト(現地時間19時)、30日対強豪カメルーン(現地時間19時)です。
今後試合結果をスーダンのサッカー事情も交えつつブログでお伝えしたいと思います。
スーダン代表チームの健闘を祈ります。