愛を再確認するための儀式、ラマダン(断食月)
こんにちは!スーダンは、とうとうラマダン、断食月に入りました
まずは、ラマダンを簡単にご紹介します。
ラマダンはイスラム暦(ヒジュラ暦)の第9月の月を指します。
今年は今月18日より始まりました。この日より1ヶ月続きます。
日本の方の中には、1ヶ月全く食べない事と誤解している人もいるようですが
それは、生死に関わります
実際はこの月の日の出から日没までの間一切の飲食を断ちます。
時間帯は午前5時前後より午後7時半頃(国によって異なります。)です。
スーダンでは午後7時半より解禁ですので賑やかに町中で飲食が始まります
お昼は交通量も減少し静かですが夜は賑やかになります。
そして深夜頃まで続きます
ラマダンと言う意味は断食月と言う意味で<断食をする>と言う意味ではありません。
そしてなぜこの様な事を行うかと言うと
・神と全ての人への愛を再確認するため(奥が深いですね)
・飢餓に苦しむ人たちの気持ちを理解するため などが挙げられ
また、断食中には世界中のイスラム教徒が同じ試練を共有する為ラマダン月はある種の
神聖さを持つ時期であるとみなされています。
断食をしなくて良い人ももちろんいます
・子供(15才以下や成長期)病人、妊婦さん、その他旅行中の人などです。
また持病により投薬などしている人等です。
断食はイスラム教徒の義務(必ず行わなければいけない行為)5行の1つです
1 信仰の告白
2 礼拝(1日5回)
3 喜捨(困窮者の支援)
4 ラマダンの断食(年に1度1ヶ月)
5 メッカの巡礼
です。今、世界ではIS(イスラム国)についての報道が多くなされ
イスラム教徒による(イスラム系や過激派と言う表現で)行為と言われていますが
彼らの行為は非人道的でありイスラム社会からも大きな批判がなされています。
本来のイスラム教徒は基本的なこの5つのことを実行し神を信じ生活している人たちです。
(写真 日没前に沢山の飲み物や食事を用意する生徒たち 午後7時)
先日はハルツーム大学の学生たち及び日本語学習者による
断食明けの朝食会(イフタール)に呼んでいただきました。
生徒たちの手作りの食事を頂きながらラマダンのお話を聞くことが出来ました。
(豪華な夜の朝食の始まりです 町中でこの様な風景が見られます。)
またロシナンテスのローカルスタッフ初め日本人スタッフも共に断食に挑んでおります。
あとまだもう少し頑張ります!!
あかね@ハルツーム