特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

ロシナンテスからの活動情報をご案内します。

  1. HOME
  2. 活動報告ブログ
  3. サムライ ウーマン!!サラ・エ...
スーダン2015.03.30

サムライ ウーマン!!サラ・エドワード~支援のその後①~

先日、素敵な出会いがありました。

彼女の名前は、「サラ・エドワード」です。

昔からロシナンテスをご支援いただいている方なら「サラ」と聞いて
すぐに誰か思いつかれるでしょうか?

初めて、聞く方や記憶があいまいな方は、彼女の成長の様子がわかる下記のブログをどうぞ:

2010年 http://blog.rocinantes.org/2010/04/post-582.html

2012年 http://blog.livedoor.jp/rocinantes_staff/archives/5692118.html

2012年の記事には少し悲しそうなサラの様子がのっています。

しかし、
2015年私の出会ったサラは

希望にあふれていました。

ロシナンテスのサッカー事業は、
2015年2月に子ども達の保護者の方々を中心に運営委員会が作られ、
自立という形でサッカースクールが経営されるようになりました。

ロシナンテスの手を離れて、自分達で運営されるようになったものの
ロシナンテスのスタッフ、フセイン カマールは変わらず
週末サッカースクールで子供たちにサッカーを教えています。

そこで、先日はじめて出逢ったのが女子 サッカーコーチのサラです。

彼女は、2001年から近所の男の子たちとサッカーをはじめ、
その面白さに目覚めました。
当時、スーダンの女の子はスポーツといえばバレーボールかバスケットボールが主流だった
そうですが、サラはまだ女子にはほとんど認められてなかったサッカーに熱中していったそうです。

その後、ロシナンテスのサッカーコーチと出会い、
サッカー選手の本田泰人さんがスーダンに来られた時も女子チームのキャプテンとして
活躍していました。

 

週末の朝は、14歳以下の男の子たちの試合の審判をこなし、

その後バスで自分の女子サッカースクールへ移動。

2012年から変わらずナイル川沿いの石油会社で働き、

週に3回自分で女子サッカークラブを運営しています。

P1170069

P1170067
朝は少年サッカーの審判をつとめます。

 


一般的にスーダンは男性が表に出る社会です。
レストランでも路面に面している所では女の人を見る事がほとんどありません。
女性は基本的に奥に部屋があります。
また、外でお祈りするのも男性だけです。

市場で商品を売るのも男性、買い物するのも男性が大半を占めます。

この様に、
女子がサッカーをするには、
あまりにも厳しい環境なはずなのに

サッカーと出会って約14年間、諦めず自分の決めた道を開拓している姿は素敵でした。

彼女の壮大な計画は確実に前に進んでいます!!

コーチの三田さんが教えていた時のサラの夢は

スーダン代表で国際大会に出場する事でしたが、

28歳になった今の目標は・・・・

スーダンに女子のプロサッカーチームを作る事!!

「今15歳の子ども達を育てれば、2年後には17歳になり正式に選手として登録できる。」

 

今はスポーツ省、スーダンサッカー協会に掛け合い
何とか正式に女子プロサッカーチームの育成を
本格的に開始することが出来そうだと言う事でした。

「しかし、ここからは行政とも話し合わなければいけない。」

そこで、言葉は終わりましたが、表情からは
「でも大丈夫、ゆっくりでも分かってもらえるように説得するわ!」
そんな言葉が聞こえてきました。

P1170072

今も日本で取得したJFA(日本サッカー協会)のシャツを着ています!!
この日偶然着ていた、というよりはサッカーの時はほぼ毎回着ているのでしょう。

P1170076

審判を務めた、サッカーの子ども達やフセイン カマールと一緒に

 

 

時々、支援したお金がどこに使われているか分からないという声を頂く事があります。

支援して頂いたお金で巡回診療に必要な物品やガソリン代などに使わせて頂いているのは
もちろんですが、こんな風に彼女のような才能あふれる人達や可能性を秘めた人達に
大きく羽ばたくチャンスを
提供するお手伝いにも使われています。

そして彼女は得たチャンスを自分達の国スーダンに貢献しようと努力しています。


週末に男性チーム対サラの所属する女性チームの試合もあるようなので応援に行ってきます。

巡回診療事業

田中 香子