スーダン女性のおしゃれ ~タトゥー編~
いつも、ご支援いただきありがとうございます。
今日は、モバイルクリニックや医療の事を離れてスーダン女性のおしゃれについて
お話ししたいと思います。
イスラム教、スーダンの女性・・・と聞けばタルハ(日本でいうスカーフ、色は自由で服装や靴に合わせています)やトーブ(一枚の布で体を覆うもの)やエバーヤ(頭の先から足元まで真っ黒の衣装)が想像されると思います。
このように肌を見せる事がないため、スーダンの女性はあまりお洒落をしないように
思われるかもしれません。
しかし、それは大きな間違いです!
スーダンの女性は、見えない所にも気を遣うとーってもお洒落な人が多いです。
例えば、指先や足先にほどこすタトゥ―があります。
ヘナと呼ばれる植物を使用して、Tatto(タトゥー)を結婚している証(あかし)として
手の指先と足の裏に施します。
また、結婚していない若い女性は指先ではなく腕にヘナを施します。
こちらが、ロシナンテス スタッフの会計担当ラビアです。
彼女は2人の男の子のお母さんです。
写真を撮る時に、とびきりの笑顔とポーズをとってくれるおちゃめな女性です。
足の裏と手の指先(第一関節より上)を黒く染めるのが一般的です。
次が、ビザ担当のイプティサームです。
彼女は最近4番目の子供を出産し、1月より産休から復帰したばかりですが、
彼女のような働くお母さんも手先と足元にはおしゃれを欠かしません。
デザインは多様で個性が表れます。
スーダンでは、挨拶の時に必ず握手をしますが、
その時にちらっと手から見える見える美しい模様がとってもきれいで、
女性が見てもとてもセクシーです。
ヘナを施した部分をゴシゴシ何度も洗うとすぐに消えてしまいますが、
1週間から10日ほどは模様を楽しむ事ができます。
また、普通男性は指先にヘナを施す事はしませんが、
婚約・結婚の前には一時的に指先をヘナで染める事があります。
ヘナはほんの一例で、まだまだ日本人の知らないスーダン流のおしゃれの楽しみ方が
ありますので、また次回の機会に紹介できたらと思います。
母子保健担当
田中 香子