１１月１９日にワドアブサーレ地域のアルエトラブ村を訪れたときのことです。見てほしい子供がいると招かれて行った先に５歳の少年がベッドに横になっていました。母親によると３歳のころに３日間熱を出したあとから動けなくなったということでした。お金がなく病院にもいくことができないのでそのまま自宅で様子をみていたようです。飲んだり食べたりするのは介助してあげればできるようですが、自分で起き上がったりすることはできず、手足には麻痺がみられ、関節が固くなっていました。

おそらく脳炎後の後遺症ではないかと思われますが、リハビリができる施設や病院が近くにはありません。せめて関節がこれ以上固くならないようリハビリができれば少しでも違うかと思うのですが、地理的にも経済的にも家族にとっては簡単ではありません。

子供がたくさん生まれてくる以上、一定の割合で障がいをもったお子さんはいます。たとえ障がいをもっていてもその子たちがきちんとサポートを受けることができ、ともに歩んでいける社会を作っていかなければなりません。スーダンでも予防医療・診療に加えて障がいをもったお子さんに対してどのようなサポートができるのかを考えていく必要があると感じました。