スーダン2008.01.08
ドライブ
ガダレフ事務所でのひと仕事を終えた。夕方5時。
さ、シェリフ・ハサバッラ村へ帰ろう。
帰りは一人だ。
来る時はローカルスタッフのムスタファとイスマイルが一緒だった。
明日は休み。彼らは実家に帰った。
ここから村に一人で帰るのは初めて。
国道まで出る道順を知らない。
右か左か前か後ろか?
まぁいいや、とにかく知ってる道を行ってみよう。
知ってる道はすぐ終わった。
あたりは知らない景色。
まぁいいや、しばらく散歩がてらドライブしよう。
これから馴染んでいくガダレフの街、しばし街中走ってみよう。
見たこと無いでっかいスタジアムが見えてきた。
やはり方向違うみたい。どっかでUターンするか。
と思ったら知ってる道に出た。ラッキー。
国道に出て、さ、これから後1時間だ。
ふと横を見ると地元の人を乗せたラクダがゆっくり歩いてる。
その前方を遊牧の牛の群れ。
その横を時速100kmで走っていく。
サイドミラーにまん丸い夕日が沈んでいく。
思えばこれまでいろんな景色の中を車走らせてきたな。
ほんの一月ちょっと前は北海道の雪景色。
半年前は南スーダンのデコボコ道。
5年前はパプア・ニューギニアの山道。
15年前はカンボジアの泥道。
その前は東京の工業地帯。
その前は大阪の下町住宅街。
いろんな場所で時には四輪駆動車、時には4トン・トラック、時には20年以上前のボロ車と共に走ってきた。
そして今は見渡す限り180度、いや、バックミラーを含めたら360度地平線の中を走ってる。
考えてみたらこんな見事な地平線、今まで見たこと無い。
自分の人生、一体いつまでこんな風に走り続けて行くんだろう、
なんてこと思ってたらもう着いた。
いわま