スーダン2014.06.11
中世イスラーム国家の繁栄(スーダンについて①)
北アフリカおよびサハラのイスラーム化の英雄は、ウクバ・イブン・ナーフィである。
632年の預言者ムハンムドの死後、アラブ・イスラーム勢力は爆発的な発展を遂げ、
670年には、ウクバ将軍の指揮下、現在のチュニジアにまで進み、カイラワーン建設に至る。
ウクバ将軍は683年に倒れるが、カイラワーンはその後のアラブ・イスラーム勢力による北アフリカ、スペイン征服の根拠地となり、
711年ころにはマグレブ全体とスペインがイスラーム支配下に入った。
ルベルの抵抗とハワーリジュ派イスラーム
こうしたアラブ・イスラーム軍の征服活動によって、
北アフリカの先住民ベルベルのイスラーム化が始まった。
ベルベル系の多くは、正統派のスンナ派イスラームを受け入れたのではなく、
異端として知られるハワーリジュ派の中のイバード派イスラームを受け容れていったのである。
しかしハワーリジュ派イスラームの発展は、11世紀中葉の1056年、サハラ西部、
現在のモーリタニア南部で発生したアルモラビッドの聖戦によって終止符を打たれる。
アルモラビッドの聖戦がどうして生じたのか。
これにはサハラ交易の主導権をめぐる、重なり合った二つの争いがあったようだ。
一つは、イスラーム異端イバード派と正統派の争い。もう一つは、ベルベル内部の争いである。
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