スーダン2014.01.14
助産師&村落助産師トレーニング
日本より母子保健アドバイザーの嶋井助産師さんがいらっしゃいました。
嶋井さんはシェリフハサバッラ村で母子保健事業を始めた頃より、指導いただいていております。
今回は、ハルツーム州で活動を始めての初めての訪問です。
助産師や村落助産師を対象とした研修の前に、実際彼女達の現場の様子を視察しました。
嶋井さんが一番驚いていたことは、
妊婦健診にきている母親が下着を着用していること、
村の人々が裸足ではないことでした。
やはり都市と隣接している事もあって、シェリフ・ハサバッラ村の人に比べると生活はやや裕福のようです。
この日は、妊婦健診の視察と、村落助産師のお宅を視察しました。
その後、3日間で助産師、村落助産師、助産師と村落助産師の合同の研修を実施し
約60名が参加しました。
嶋井さんより、日本の助産院での出産について、マッサージ療法の説明、演習。
グループディスカッションでは、各グループ積極的な意見交換がありました。
ある助産師が、
「私は妊婦健診を始める時、常に笑顔で接します。そして、なにげない会話から始めます。
もし妊婦が笑顔でなければ、私は健診を始めません。
彼女が笑顔になるよう緊張をほぐすように努めます。」
と答えました。
みなさんは、この発言を聞いてどう思いましたか?
当たり前のことじゃないかと思ったかもしれません。
しかし、途上国では、医師らが患者に対して高圧的に接する場合がみられ、
患者さんが病院などを恐れる場合があります。
彼女の発言を、助産師や村落助産師の人達の心にとめてほしいと思いました。