スーダンより明けましておめでとうございます
新年、明けましておめでとうございます。
スーダンでは、1月1日が独立記念日で休日となります。
ただ、宗教的な意味合いがなく、ロシナンテスの活動拠点のハサバッラ村では、
たいしたことは何もやりません。
我々、日本人スタッフにとっては、新年のお祝いですから、
今日ばかりは、日本式でやらせてもらうことにしました。
初日の出を見に行きました。
ナイル川の支流であるアトバラ川が近くを流れています。
その向こうには、広大なアフリカの大地が広がっています。
数十キロ行けば、エリトリアという国になります。
アトバラ川が見える少し高いところに登り、初日の出を拝みました。
スーダンでは、この時期はいつも快晴です。
日本のように、天気の心配は要りません。
見事な初日の出を拝むことができました。
私は、万歳三唱をやろうと提案しましたが、これは、北九州独特のものなのか、
他の人(福岡の人もいます)は、そんなの見たことないといわれました。
私がよく行く、皿倉山では、たしか万歳三唱をしていたような気がするのですが。
それから、グッテーヤに帰り、酋長のハサンには黙って、御屠蘇をいただきました。
これが、格別の味でした。
村人が鳥を売りにきたので、3羽買いました。
これをモハメド、菅井さん、私でそれぞれ絞めました。
そして、トリのはいったお雑煮を菅井さんが作ってくれました。
とにかく、美味しいの一言でした。
ここまでだとのんびりした雰囲気を醸し出していますが、そうでもありませんでした。
交通事故が起こったのです。
元旦に、村人が計8名も亡くなってしまいました。
私にできることは、なにもなく、ただ、村人とともに墓穴を掘る作業を行うのみでした。
村の男総出での作業です。
みな、次から次にシャベル、鍬をもち、大きな穴を掘っていきます。
淡々と作業が続きます。
遺体が運ばれて来るごとに、皆で整列し、祈りを捧げます。
こちらの人々は、運命を潔く受け止めているように思われます。
「すべては、神が決められたことだから、
我々はそれを受け止めるしかないんだ」
そんな感じがします。
全ての作業が終わって、村に帰ると出産がありました。
生と死。
前日には、結婚式にも出席しました。
ひとは、生まれ、結婚し、子供を生み、育て、そして亡くなっていく。
当たり前の事ですが、それを実感しました。
疲れ果てて、ぐっすりと眠りました。
ロシナンテスは、08年も精一杯頑張っていきますので、
みなさま、応援の程
よろしくお願い申し上げます。
川原尚行
米国外交官が首都のカルトゥムで射殺されたとのニュースです。
変なことにならないとよいのですが。