スーダン2013.02.20
栄養不足
プロジェクト開始時から
皆がずっと気にかけてきた子どもがいます。
産まれる時にも色々問題があったそう、
現在2歳2か月のふたごのうちのひとり。
現在体重は7kg。足も細く、まだ歩けません。
診療所の栄養士ホイダのもとへ定期的に母親が連れてきては
体重測定と、その結果栄養不足のため、栄養補助食品が渡されます。
ちょうどこの日に彼らの様子をみに行こうとしていたところでした。
診療所の前にチョコンと座る子。
後ろ姿からして何か寂しさというか異様な雰囲気を感じました。
母親が妊婦健診を受けるため、子ども達を連れてちょうど来ていたのです。
他に3人いる子どもは診療所の中に母親といました。
ちょうど鶏をどこかへ持っていくところだったのか、
鶏番にこの子が座っていました。
近くに寄って話しかけても、何の興味も示しません。
目はとても遠く見つめているよう。
手には子ども達の大好きなビスケットがひとかけら。
それすら興味がない様子。
診療所のスタッフがこの後、この親子にごはんをわけていましたが、
他の子達と比べ、この子だけは全然食事にも興味を示さず。
何とか口元へ食べ物を入れようとした時のみ拒否します。
次の日、熱があるといって母親はまたこの子を診療所へ連れてきました。
解熱剤が処方されましたが、
果たしてこの子は飲めたのだろうか。
食事さえ口に入れたがらないこの子。
現地スタッフ達も常に気にかけています。
この日のこの姿を見た時、
あの南スーダンで撮られて話題となった「ハゲワシと少女」と絵が重なってしまいました。
どうかご飯が食べられるようになること、元気に遊べるようになることを祈り、
今後も注意して関わっていくつもりです。