最近のスーダン
今週は大きなデモもなく至って平穏なハルツームです。
大規模デモは先週、500人規模のスーダン大学周辺で行われたデモが最後になります。
少し沈静化の様子が伺えます。
先週よりイスラム圏では ラマダン<断食>が始まりました。
<腹が減っては戦はできぬ>国民も少しパワーダウンしたのかも知れませんね。
南北スーダン問題では、南スーダン側の報道によりますと当初予定されていた
22日エチオピアでのスーダン政府代表団との直接交渉の中止を発表しました。
中止の理由は、スーダンとの国境に接する北バールアルガザル州の村を、スーダン軍機が20日に空爆し、2人が負傷した為と発表。
それを受けスーダン政府は「スーダン領内の反政府武装勢力を攻撃した」とし、越境攻撃を否定しました。
せっかくの話し合いの場も今回はダメになってしまいました。
油田制圧 奪還の際もこのような理由も原因でした。
いつまで両国は同じような事を繰り返すのでしょうか?
首都ハルツームでは以前からのインフレが増し
国民に大きな打撃を与えています。
食品 生活用品 ガソリン 交通機関の運賃などほとんど全てが値上がりしています。
これからの生活も段々厳しくなる一方だと皆嘆いています。
日本人の私達にもその影響は少なからずあります。
より良い国作りの為 誰が本気で動いてくれるのでしょうか?
さてオリンピックを目前に控えこんなニュースを目にしました。
<IOCがパスポートを持たない南スーダン男性の五輪出場を認める>
21日、IOC(国際オリンピック委員会)がロンドンで開催した理事会で、南スーダンで生まれ育ち、現在は米国に在住するマラソン男子のグオル・マリアル選手(27)が、ロンドン五輪に個人資格で出場することを承認した。
米国国籍を持っておらず永住権を取得しているようです。
南スーダンは国政が安定していない為オリンピック委員会は承認をしていません。
彼は支援者の働きかけで今回で4人目となる 個人資格での出場を得たようです。
どんな選手か気になりますね!
あかね