サラ・エドワード
サラ・エドワード
彼女は、スーダン女子チームのキャプテン兼コーチを務め、一緒に活動を行ってきました。
また、2008年に立ち上げた、キッズスクールにもコーチとして活動を支え続けてくれました。
しかし、彼女は南スーダン出身者と言う理由から、2011年の7月9日の南スーダン独立以降、スーダン(首都ハルツーム)に住みながらも、選手としてもコーチとしても、サッカー活動を続けて行く事が出来なくなってしまいました。
昨日ですが、約1年振りに、私は、サラとスーダンサッカーアカデミーで再会することが出来ました。
しかし、彼女の顔に、笑顔はありませんでした。
何故かと言いますと、現在、彼女は、カメルーンで開催されるサッカーカンファレンスに出席する予定で、その準備を進めているのですが、彼女の持っている南スーダンのパスポートで出国した場合、次にこちらに帰ってくる時には、スーダンへの入国が認めれらないと入国管理局から言い渡されたそうです。
再入国するには、様々な許可書を取らなければなりません。
しかし、中々、協力してくれる所がないそうで、頼みの綱であったスーダンサッカー協会も、彼女からの申請を断ったようです。
今まで、スーダンの為に、スーダンサッカーの為に、どれだけ貢献し、力を注いできたことでしょうか・・・
サラは、現在、ペトロナスという石油会社に勤めながら、ハルツームで生活を送っていますが、その石油会社で働けるのも、いつまでか分からないという、不安な日々を送っていると漏らしていました。
今まで確保できていた石油が、確保出来なくなってしまった為、会社の経営も危ないようです。
別れ際に、「この国は独立しないで、一つで良かったのよ、独立以降、何も良い事が起きていない・・・」と漏らしていました。
サラの寂し気な顔が、頭に残っています。。
西條