専門家嶋井さんをハサバラにお迎えしました!!
先週・先々週と専門家 嶋井助産師さんをハサバラにお迎えし、プロジェクトの視察・助言をいただきました。
嶋井さんがいらして最初の週は満月が欠けていく時期だったのですが、ハサバラはお産ラッシュ!!!なんと1日に3件お産がある日もありました。1週間で計4組のお母さんと赤ちゃんに出会いました。1日に1人生まれるペース、とても充実した忙しい週でした。
そして先週。お産は落ち着いたのですが、母親教室視察やVMWの勉強会開催など、やはり盛りだくさんの週でした。
VMW勉強会では、産後出血・新生児の観察項目を中心に、VMWたちの経験談から話を膨らませて嶋井さんにアドバイスしていただくという形をとりました。残念ながら1人は家庭の事情で欠席でしたが、参加したメンバーはとても勉強になったようです。
新生児のファントームを使って普段実施している観察項目を教えてもらいます。
産後出血・新生児の観察項目と対処法ともに、教科書的な知識はある程度あることが分かりました。
しかし実際のケアを見ていると、本当に実施しているのか疑問な点がたくさんあります。
知識的な理解はあっても、目の前にいるお母さん・赤ちゃんに当てはめて考えることが彼女たちには難しく、課題になるように感じました。
今回嶋井さんの滞在中同行させていただき、私もいろいろな面で勉強になりました。
文化的な側面・国民性といった点と一人ひとりの考え方・行動の関連、それを踏まえた援助の難しさ。日本では何か起こった時にまず原因を探り、改善を図るのが一般的な流れですが、こっちのスタッフは起こったことを運命として受け止め、あまり原因を追及しないように感じます。また医療機器の普及や、読み書き等の基本的な教育レベルといった点も、間接的なようでてとても大きな壁となることも感じました。
日本の医療技術はスーダンより格段に上を行っているかもしれませんが、医療を受ける側のニーズという点で考えた時に、適切な支援は何なのか。
最も基本的なことですが、改めて難しい課題だと思いました。
最後になりましたが、日本から遠路はるばるいらしていただきました嶋井さんに、改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。
本当にありがとうございました。
江木