特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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その他2007.12.12

国際線での急患

エミレーツ航空に乗り、日本を後にしました。
本当に疲れ果て、泣き疲れての搭乗でした。
機内食も済み、エコノミー席の狭い空間で、やっと深い眠りに落ちた
と思った瞬間、スチュワーデスさんから声がかかりました。
「I think you are a doctor.」(お医者さんでしょ?)
寝ぼけながらも、「Yes」
と答えると
急患が発生したので見てくださいとのことです。
診察を終え、自分の席に戻っていると、
別のスチュワーデスさんが、別の急患が発生したとのことです。
そして、また診察です。
色々とスチュワーデスに指示を出していると、
「ドクターとしての証明書をみせてくれ」
と言います。
私は医師免許のコピーを持ち歩いてはいません。
仕方なく、私の名詞を日本語版と英語版を見せました。
これだけでは、というので私の出身大学の発行する記念会誌をみせましたが、
外国人のスチュワーデスには、全く理解してもらいません。
財布の中を調べたら、スーダンでのIDカードがあったので、
それを見せると、
「これだ!」
とのことで、ようやく私が医師である証明ができた次第です。
でも、最初になぜ私が医師である事が、彼女達に分かったのでしょう。
不思議でなりません。
ようやく自分の席に着くことが出来たと思ったら、近くの乗客のものすごいいびきで
全く眠る事ができませんでした。
飛行機は、無事にドバイに着き、患者さん2名もドバイに何事もなく着くことが出来ました。
診察料として、彼等からの笑顔のみをいただきました。
川原尚行