日本2011.08.29
たくさんの思い出をみんなの元へ
閖上小学校の体育館にはたくさんの写真やアルバムが集められ
ボランティアの手によって洗浄され掲示されています。
本当にたくさんの写真なので、その中から自分や家族、知り合いのものを見つけるのは
非常に大変なことですが、みな、少しのことも見逃さないように見つめています。
知り合いの方の写真を見つけたら、まとめたり、それを届けたりして
出来る限り、手元に戻るように協力しあっています。
閖上の皆さんと話していると
「家やモノがたくさん流されてしまったけど、一番悲しいのは写真や思い出が流されたこと。
モノは買えば良いけれど、思い出は買えない。」
と言われます。
そして、写真が手元に届くと、一枚の写真からたくさんの思い出を話されます。
楽しい思い出の中には、もう二度と会えない大切な人や今は全く姿の変わった町並みなどが一緒です。
涙を流されることも多いのですが、そうやって気持ちを整理していくのかな、と思っています。
この写真展示ですが、9月末で体育館が閉鎖になり終了と聞いています。
洗浄が終わり綺麗になった写真もたくさん残っています。
これだけたくさんの写真を皆さんの手元に一枚でも多く届けるためには
もっと効率の良い仕組みが必要だと感じています。
データベース化など出来れば、訪れた場所や撮影した日時などで、うまく探し出せるのではないでしょうか?
「思い出」は直接的な支援ではないかもしれませんが、芯からじわっと温めてくれるようなものではないかと思います。