日本2011.08.23
福岡・玄界島視察⑤ ー住民の声で完成した集合住宅ー
震災前はほとんどの世帯が戸建て住宅だったそうですが
「土地があっても建物を再建する余裕がない」
「一人で住むより集合住宅の方がいい」
などの要望があり、予想以上に集合住宅を希望する人が多かったそうです。
(※集合住宅を建設する前に住民に意向調査をし、どれぐらいの建物が必要なのか確認します)
また、建物の造りに関しても、住民のたくさんの声が反映されています。
たとえば、玄界島は海のそばで潮風が強いため、玄関のドアは「引き戸」になりました。
どんな人にも住みやすいように、入り口はスロープがあり、段差がない設計です。
これなら、お年寄りも子どもがいる世帯も安心ですね。
また、各棟は内廊下でつながっていて、どの階からも隣の棟へ移動することが可能です。
元からコミュニティの結束が強かったからこそ、こうした要望も出て来たのでしょう。
この島ではもともと「孤立」なんて言葉が無縁だそうですが、
住み方が変化しても以前と同じいいコミュニティが継続できているそうです。
【福岡・玄界島視察】
福岡・玄界島視察① ー西方沖地震で壊滅した島の復興から学ぶー
福岡・玄界島視察② ー玄界島の町づくりー
福岡・玄界島視察③ ー復興のシンボル・玄界島小中学校ー
福岡・玄界島視察④ ー閖上・玄界島の子ども達の交流ー
福岡・玄界島視察⑤ ー住民の声で完成した集合住宅ー
福岡・玄界島視察⑥ ー閖上の復興について熱い議論ー
福岡・玄界島視察⑦ ー番外・美味しいもの編ー