栄養プログラム・近隣の村での活動開始
4月から診療所ベースで開始していた栄養プログラムですが、8月3日より近隣の村へ出向いての栄養失調児のスクリーニングをはじめました。
先日州保健省での上半期のレビューミーティングに出席しましたが、そこでハサバラ診療所のあるシュアック地区でスクリーニングされた子供たちの数が少なすぎると指摘されました。
それを受けてショアック地区保健局の栄養担当者が音頭を取り、もっと村へ出向いて栄養失調児を見つけようということになり、近隣の村を回っての活動が始まりました。
健診会場であるモガッサマ村の小学校に到着すると既にたくさんの子供を連れた村人でにぎわっています!
健診開始前に栄養アシスタントのホウィダから健診の目的とやり方、対象年齢について説明します。
そして、いざ健診開始。
とにかく子供がたくさんいます。
みんな我先にと押し寄せてきてしまい、参加者同士での口論も始まってしまいました・・・。
村の役員の男性が順番を待つ人を整理し、数人ずつ部屋へ入れるようにしてくれたので少し落ち着いて健診を進めることができるようになりました(^_^;)
結局午後1時まで休まず健診を行いましたが、全員の健診を終えることができず別の日に出直すことになりました。
実は、地区保健局からの指示に基づき、今日はモガッサマ村とワッタルファキ村の2村を対象としていたのですが、子供の人数が多いので1村ずつ別々にやった方がいいという反省が、村のコミッティーからも栄養アシスタントからも聞かれました。
次回からは1村ずつ行おうということになりました。
結果は55人を健診して重度の栄養失調児は2人。
早速栄養補給食を使った治療を開始します。
重度の栄養失調児は思ったより少ない数だったので一安心ですが、今日健診に来れなかった子供の中にも栄養失調児がいるかもしれません。
8月はラマダンなので昼間の村での活動はスタッフにとっても村人にとっても大変かと思いますが、これだけ反響があったので、今月は引き続き村での健診を続けていきます。
成田