南スーダン共和国誕生
日本ではどのくらい報道されていたのでしょうか?
昨日、9日にスーダンの南部が独立し、新国家「南スーダン共和国」が誕生しました!
これでアフリカでは、93年のエリトリアに次いで、54番目の独立国となりました。
(国連が承認していないけど、AU(アフリカ連合)には加盟しているサハラ・アラブ民主共和国とモロッコの関係で55番目と数える国もありますが。)
また、残念ながら?これまでスーダンはアフリカ大陸最大の面積を誇っていましたが、これによりアルジェリアにその地位を譲り、さらにコンゴ民主共和国よりも小さくなってしまいましたね。
僕も本当は首都になるジュバへ行って、新国家誕生の雰囲気を味わいたかったのですが、余裕で招待も何もされていないので当然行けず、ハルツーム事務所のテレビ(BBC)でその様子を伺っていました。
ただ、式典が始まったのが11時頃で、終わったのは夕方でしょうか?
炎天下の中、出席者の方々も暑さで大変だったろうと思います。。
その式典では、数日前に承認された新憲法に、サルバ・キール大統領が署名し、発効となりました。一部では、中央政府に権力を集中しかねない条項が含まれているとの批判もあるようですが、その中身も気になるところですね。
しかし、現在東アフリカで5,6月の雨が少なく、大規模な干ばつとなっており、ソマリアなどを中心に約900~1000万人が栄養不足に陥っているという報道も目にします。
ハルツームでもびっくりするくらい今夏はまだ雨が降っていないのですが、独立したジュバでも同様の被害が出ないか少し心配です。
というのも今回の独立で、南部出身で北部に住んでいた人たちが一気に南部に戻りましたが、彼らの中には仕事も住むところないような人たちがきっと出てくるでしょうから、そういった人たちにも被害が拡大しないことを祈ります。
とまぁ、不安な点をあげればまだまだキリがありませんが、ハルツームでも心配していた暴動なども全く起こりませんでしたので、今はとにかくこの新国家の誕生を喜びたいと思います。
あぁ、いつかまた行きたい。
イワキ