スーダン2011.06.12
栄養プログラムの成果
ビザ延長申請中のため移動許可がおりず、ハルツーム勤務となっている母子保健担当成田です。
今月は村落助産師トレーニングを実施予定なので、早くガダーレフに戻りたいのですが仕方ありません。
おとなしくビザと移動許可が出るのを待っています。
さて、今日は栄養プログラムの成果を紹介します。
ロシナンテスホームページ活動紹介のページでもお伝えしていますが、4月から診療所で5歳以下の子供を対象に栄養プログラムを開始しています。
新しいスタッフの栄養アシスタントのホウェダが頑張ってくれています。
診療所で栄養失調児を確認した場合、子供に病的な合併症がなければ診療所で外来治療を開始します。
プログラムを開始して、とにかく栄養失調の子供が多いことに驚かされました。
口唇・口蓋裂の7か月のムハメド君は、初回訪問時4.5キロしかありませんでした。
日本だったら形成外科の手術できれいに治すことができますが、ここではそうもいきません。
食べ物や飲み物を上手に呑み込めないので、栄養失調になったり肺炎になりやすいのです。
ホウェダや栄養ボランティアのアレマンそして、ムータズ医師の努力の甲斐あって、ムハメド君は4週間の外来治療で16%体重増加に成功し、無事外来治療のプロトコールを脱出しました。
初めは栄養失調であまり活気がなかったのですが、今では体重も増え、活気も出て笑顔が多くみられるようになりました。
そしてお母さんにも笑顔が戻りました。
かわいい子供たちが元気になってくれるのは本当に嬉しいですし、4月から開始
したばかりのプログラムが順調に成果をあげていることも非常に嬉しいです。
今後も引き続き栄養プログラムの方も頑張っていきます!