お産の予定日カレンダーを導入しました。
現在診療所では毎月50~60人の妊婦さんに健診を行っています。
大勢の妊婦さんを抱え、どの妊婦さんがいつごろお産の予定かを把握するのは大変ですが、大切なお仕事です。
まだまだ診療所でお産をする、もしくは家でのお産に助産師を呼ぶ女性はわずかですが、予定日をフォローアップすることで、お産の直前、もしくは産後すぐに家を訪問し、助産師介助のお産を推進しつつ、予定通り生まれそうか、無事生まれたか、赤ちゃんの状態はどうかを確認することができるのです。
そこで、月ごとにお産予定の妊婦さんがわかるように、ポケットカレンダーを作ってみました。
12の各月にポケットがついていて、妊婦さんが健診に来たら予定日の月に名前と集落の名前を書いたカードを入れます。
読み書きができない村落助産師さんでも順番にならんだ12の月とポケットなら、何を意味してるか理解できます。ポケットに入っているカードの枚数が、その月に出産予定の女性の人数です。
以前働いていた東ティモールでは、各国の援助のおかげで、カレンダーもカードも保健省から各ヘルスセンターに配られていました。しかし、ここスーダンでは何もないので、布を買うところからスタートさせなければいけませんでした。
ハルツームで布を購入し、ガダーレフの市場のおじさんにミシンで縫ってもらった手作りカレンダーです♪
カレンダーは無事導入されましたが、これで終わりではなく肝心なのは、毎月ポケットに名前のある妊婦さんをフォローアップすることです。
このポケットカレンダーが、ハワ助産師・バヒータ村落助産師にとって、お産予定の女性を把握するのに便利で使いやすいものになってくれればいいのですが。
はたしてポケットカレンダーは無事使われるのでしょうか。今後が楽しみです。
写真:村落助産師バヒータ。カレンダーに書いてある月の名前は読めませんが、助産師さんと計算した出産予定月にちゃーんとカードを入れてくれました。