スーダン2011.04.29
今年度初の診療所でのお産がありました。
今週は、今年度初、そして私の赴任後初の診療所でのお産がありました。
陣痛が始まったとのことで、家族の女性たちに付き添われ、妊婦さんは早朝に診療所にやってきました。
助産師のハワが不在のため、村落助産師バヒータが対応します。
初産婦さんで子宮口はまだ2cmしか開いていません。これは長~い一日になりそうです。
さすが村落助産師。妊婦さんとその家族とも顔見知りなようで、付き添いの家族と一緒に空いているベットに寝そべりながら世間話をし、だらだらと赤ちゃんが下りてくるのを待ちます。
私はこのまったりした医療施設とは思えないリラックスした感じがとっても気に入りました。
もちろんお産の時は分娩台の上で医療の介入のあるお産になりますが、住み慣れた家で、家族や近所の人に囲まれての家での出産を希望する妊婦さんが多いの状況の中で、診療所でどれだけリラックスして安楽にお産をできるかは、今後の診療所でのお産件数増加の鍵となるのでしょう。
助産師・村落助産師さんと相談しながら、妊婦さんにとっても、助産師にとっても快適な分娩室になるように、少しずつ分娩室の環境を整えていきたいと思います。
ちょうど日付が変わるころ、その女性は無事に2600グラムの男の子を出産し、家に帰っていきました。
お母さん、babyちゃん、バヒータお疲れ様でした!
写真は別の赤ちゃんなのですが、今週産後訪問した生後5日目の赤ちゃんです。
おっぱいをよく飲んですくすく育っています。
まん中がお母さん、写真は右は家でのお産を介助した村落助産師バヒータ。
お母さんは貧血気味だったので、鉄剤を渡しました。