日本2011.04.08
4月3日 がれき撤去作業
ロシナンテスが担当している岩沼市の地区でがれき撤去作業を行いました。
今日は総勢30名が作業にあたります。
この地区の家にはたくさんの土砂が流れ込み、家具や家電などいろいろなものが転がっています。
灯油タンクや車などもあり、クレーンがないと撤去できないものもあります。
それらを家族だけで片付けようとすると大変な作業となります。
高齢のおじいちゃん・おばあちゃんだけでは、どうすることも出来ず、避難所から家に戻ることも出来ません。
そのようなご相談を頂いたことから「では、ロシナンテスで力仕事ができる人に呼びかけて、家を片付けて住めるようにしましょう」とお約束したのがきっかけです。
この地区の自治会長さんにご相談し、住民の方々の意見をまとめ、その後、社会福祉協議会にも話しを持って行き、この地区の担当が決まりました。
さて、がれき撤去作業ですが、何よりも大切なことは「家主の方との会話」ではないでしょうか?
土砂にまみれて使えないようなものでも、それぞれは思い出の詰まったものです。
それを「ゴミ」として扱ったりすることは、被災された方々の思い出にさらに傷をつけてしまうことになります。
ですので、ご家族の方にお話しを伺いながら、作業を進めるように徹底しています。
家の中から出したものは外に並べて、家主さんに選別してもらいます。
また、人力では難しい作業も、造園業者さんのご協力で、重機を持ち込んで作業に来て頂いており、スピードを上げての作業が出来ています。
この地域は広いお庭ばかりで皆さん、お庭への思いは人一倍あり、造園業者さんが庭について聞くと、話しが弾むそうです。
室内から家具や土砂をすべて出したら、水で洗浄をし、床や壁などを吹き上げます。
室内が綺麗になると、ご家族の表情も明るくなります。
きっと、これから何とかしていける、という小さな光を感じられるからでしょう。