日本2011.03.19
緊急支援日記3
成田です。
14日からNPO地球のステージ代表桑山医師が院長である東北国際クリニックをベースに、ロシナンテスとして被災者の方々にできることを模索しつつ、24時間体制で患者さんを受け付けているクリニックでの業務のお手伝いを始めました。
東北国際クリニックの周りのいくつかのクリニックは津波で流されてしまったり、クリニックは残っていても看護師さんや事務のスタッフが被災していて、仕事にこれない、もしくはガソリンがないのでいけないといった状況でしまっています。
そのため地域の患者さんがみな東北国際クリニックに押し寄せ、院長桑山先生のブログにもありますが、まさに野戦病院です。
テレビでも報道されているように、高血圧や糖尿病など慢性疾患で今まで薬を飲んでいた患者さんで、薬が流されてしまったという人が多いです。それ以外にも、風邪の人や避難所で胃腸炎がはやって点滴に来る人、毎日たくさんの患者さんがクリニックを訪れます。
避難所生活の疲労も限界にきているようです。
新聞やテレビで被害状況が伝えられていますが、それらは決して大げさということはなく、むしろそれ以上です。
家族や家を失った人、避難所生活を余儀なくされる人はもちろんのこと、幸い家がのこっても寒く雪が降る中ストーブをつける燃料がなく低体温のなる高齢者の方や、風邪気味でも野菜や果物が手に入らないで十分な栄養が取れない幼児など、被害はほんとうに大きいです。
さまざまな団体が被災地に入ってきています。はやく必要な支援が必要なところに行き渡りますように。
巡回診療に向かう川原医師。津波の被害で道路はアスファルトの上でも泥だらけです。長靴が役にたちます。