満月の夜に羊をいただく
おひさしぶりです。
嶋井さんがスーダンに来て1カ月がたとうとしています。
嶋井さんのおかげで、私自身色々な経験ができましたし、
色々な人との新たな出会いもありました。
・診療所で誰も使えなかったエコーが復活
(久々に電源が入れられ、しばらくしてエコーの裏から、煙が噴き出し、まるでドリフをみているようでした)
・高血圧症候群の9か月の妊婦さん
病院にやってきた時、嶋井さんが健診をして、双子では?とおっしゃいました。その時の本人と家族の様子。のみならず診療所のスタッフの驚いた顔は今も忘れられません。
・ガダーレフの病院に通った日々。村から搬送した2名の妊婦と母親が無事に村に戻って一安心でした。(スタッフの人たちにはとても歓迎されました。)
・州政府とのワークショップ(嶋井さんのプレゼンはとてもスーダンの人たちが興味深く聞いていましたね)
・ハサバラの隣町マンスーラ村での母親学級
なんと105人もの妊婦と母親が集まってくれました。
・のどが熱くなるほど生姜の効いたコーヒーに、砂糖も入れずガブガブ飲んでいらっしゃいました。
・ハサバラ村の夜。ベットを外に出して星空の下でたくさん話しましたね。
思い出しただけでも、いろいろあった1か月です。
「繋がる」ということを実感した意味の深い1か月でした。嶋井さんありがとうございました。
嶋井です。
本当に、濃い日々でした。出会った方々に感謝です。
食文化や生活文化の違うスーダンで、私の好奇心を
くすぐることがたくさんありました。
ガダーレフのロシナンテスオフィスから診療所のあるハサバラ村まで、車で約1時間の距離です。(高速運転)車窓から、ラクダや羊、ロバ、山羊、牛の群れをみてアフリカの自然を感じてました。動物は財産であり、共に生きていく仲間のようでもあります。
男の子が産まれたら羊を食べ、女の子が産まれたら山羊を食べます。
ハサバラ村の隣村のワッタルハティ村で井戸堀工事が始まります。打ち合わせに行ったロシナンテスのスタッフが、子羊を連れて帰ってきました。村からの感謝の気持ちです。今日の夜は羊料理です。
スタッフのフセインとイマットが村人から短刀をかりて、さっそく調理にとりかかりました。なんでもできる・・・と、感心しながら遠巻きに見てました。村長のハサンさんや近所の人たちも集まってきます。
料理ができ、ゴザにみんなで座って子羊をいただきました。
その日は満月・・・。村で過ごす最後の夜でした。
手をあわせ、感謝して‘いのち‘をいただきました。
シュクラン・ジャジーラン 嶋井 元子