首都ハルツームからガダーレフへ
ハサバラ診療所のあるガダーレフへは、首都ハルツームから車で6時間ほどのところにあります。
3日前の昼、「いよいよですね」「ガダーレフを楽しんできましょう」と助産師嶋井さんと2人バスに乗り込みました。1時間半待ってようやくバスが走り出しました。
ところが、バスが1時間と少し進んだところで停車しました。
トイレ休憩かなと思っていると、様子がおかしいのです。何やらバスが故障したらしい・・・。
すぐに代わりのバスがくるという言葉を信じて待つこと4時間。2時間たったところで、嫌な予感が漂い始め、なにかがおかしい、これはもしかして・・・・と焦り始めました。
辺りも暗くなり、文句をいうこともなく大人しくしていたスーダン人たちも、しびれをきらしてバスの運転手さんたちに抗議を開始しました。
それでも、与えられた状況を「神のおぼしめし」と受け入れるスーダン人。
その日は車中で一晩明かすこともしょうがない、と最後は諦め気味でした。
結局私たちは首都から岩木君に迎えに来てもらい、ハルツームに戻り、振り出しに戻ったのでした。アフリカが初めての助産師嶋井さんには「すみません、これがスーダンなのです」とスタッフ一同、陳謝です。
翌日乗り込んだバスも、運転手さんの免許がないということで道中、警察につかまりかけていましたが、何とかその問題もクリアし無事にガダーレフにやってきました。
ガダーレフでは相変わらず断水状態、洗濯や食器洗い、お風呂のために川水を購入して、生活することになります。
そんなガダーレフの生活も、友人たちがいれば潤います。
昨日はたまたまばったり会った友人(母子保健のセレモニーの時に協力してくれた人たち)にピクニックに誘われました。
嶋井さんも楽しそうでした。
以下、嶋井さんからコメントを頂いてみました。
初めてのアフリカ・・・いろいろな友人におどされ、やってきました。首都ハルツームはとても都会で、おいしいハーブティやアイスクリームが食べられるなんて思ってませんでした。意味のわからないアラビア語がとびかい、肌の黒い人達にかこまれ、たくさんのゴミをみて、アフリカに来てるけど、それほど違和感がないのは何故かな・・・なんて思ってます。スーダンの人達とご飯を食べ、のんびりお茶をのんで、私の胃腸も頑張ってくれてます。 これから、村に入ります。もっとスーダンを感じてきます。 嶋井元子