すごく暑い
ぱらぱらと辞書をめくっていたら、面白い語源を見つけた。
伝染性熱病のmalaria(マラリア)
のmalは「悪い」でariaは「空気」
という意味のイタリア語。
かつてマラリアは
沼から漂う瘴気が原因だと考えられていたのである。
(正しくはハマダラ蚊が媒介する。
ちなみに漢字で書くと「羽斑蚊」。
羽の上に茶色のまだらがある)
この知識を脳の引き出しに加えたところで
マラリアは無くならないし
感染を防ぐことも出来ない
しかし知ることは喜びである。
ついでに
身近な医学用語では
malnutrition(栄養不良、栄養失調)
という単語もある。
malは「悪い」、 nutritionは「栄養」
これで覚えましたね。
malは否定の接頭辞。
○だけれど×なのである。
閑話休題
今日は友人が断食明けの食事に誘ってくれた。
ラマダーン月は大勢で食事をする事が多い。
家族、親戚、友人、
さらに道を通りがかった他人にまで
「どうぞ、どうぞ」と声をかける。
ただし、ここにも本音と建前はある。
(日本だけではないのだ!)
その場合々々によるため、一概には言えないのだが
「じゃあ、あっしもよろしいでやんすか?」
と知らない人の席にも
招かれるままに
ほいほい参加するのは恥ずかしい事らしい。
誘われても一度か二度は断ってみて、
それでも「どうぞ」といってくれたら
「では、いただきますね」という流れがいいそうだ。
一方、親戚や友人として呼ばれたら
食事に参加すべきである。
この場合は「いや、用事があるから」
などと断ると失礼になる。
明日と明後日は
また別の友人宅へ行って来る。
ラマダーン月の初めに誘われて
「今度行くよ」と返事をしておきながら、
ずっと行かなかったら
「はやく来い。ラマダーン月が終わってしまう」と
怒りの電話を2人からもらってしまった。
ラマダーン月も残り4日(か5日)。
声をかけてくれる友人と
その友人の信仰するイスラームへの敬意を表して
残りの日ぐらいは僕も断食をしてみようか。
(毎年2日ぐらいはしているのだ)
荒井繁