特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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スーダン2010.11.13

女の強さ in ハサバラ村

ハサバラ村に住み始めて7か月。

ハサバラ村の女性が「強いなぁ・・・」と思うことがたくさんあるのです。

①こどもをたくさんもつたくましい母:15~49歳である女性の3分の1以上は、5人以上10人未満の子供をもっています。子供を10人以上もつお母さんが全体の6%(89人)いました。(調査結果より)

②こんなに暑いのに、たくさん着込むイスラーム圏の女性

家の外では肌をみせてはいけないイスラーム圏の女性。本当に暑い中、頭にも身体にも2重に布をかぶっています。そのうちの一枚(トップ)は、3m以上あるのです。う~ん、暑い。
私は1枚の長袖でヒーコラ言ってます。

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③こうもりを手で掴む女性

先日診療所にコウモリがいきなり現れた時。私が一人でワーワー言っていると、笑いながら、村の女性が手でコウモリの羽の部分を掴んで外までヒョイッと持って行きました。
私は言葉もでず、その様子を唖然とみていました。

④分娩中に声をもらさずに、一人で必死に耐える女性たち

分娩中のすさまじい痛みを、声にだしません。
声を出したり、泣いて声を上げることが美徳とされないようです。私は子供を産む痛みをまだ知りませんが、これってとてもすごい忍耐力なのではないのかと想像します。

⑤男性の帰りを待つ女性

一夫多妻制のイスラーム圏。同じ敷地内に妻が2人住んでいることもあります。妻同士は昼間に一緒にお茶をしたりして仲がいいのですが、夜は毎晩男性が行き来するわけですから、日本人としては、「耐える女」として勝手に心情を察していますが、当の本人たちは特に何も思わないのでしょう・・・。だとしたら、なおさらスゴイ・・・。

⑥村を出たことがない村の女性

男性優位の村。女性の中には、隣町のショアック(車で20分ほどの市場がある小さな街)にさえ足を運んだことなく、生まれたときからずっとハサバラ村しか知らないという女性がたくさんいます。
生涯自分の村しか知らないとは、どんな心情なのか察しもつきません。(私だったら気が狂いそうです。)

⑦女性は男性に意見をしません。耐えます。

これも女性の強さというのはいささかおかしいのですが、
男性にいろいろモノ申す私からすると、尊敬すべきところでもありますが、これって悲しいことなのではないかなぁとも思えるのです。

村の女性と一緒にいることで、いろいろ自分を見つめ直しちゃいますよね。

女の強さと題しましたが、こうして過ごしている女性たちを「自分にはない部分、出来ないこと」を持ち合わせる人として、敬っています。

また女性の驚くべきところがみつかりましたら、レポートします。

たつの