特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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スーダン2007.10.04

いいから書いておこう

ラマダーンのことばかり書いているが、
あと1週間ほどで終わるのだから、
これはこれでいいのだろう。
イスラーム教徒の基本的な挨拶は
信徒A「アッサラーム アライクム」(あなたの上に平安を)
信徒B「ワアライクムッサラーム」(あなたの上にも平安を)
であるが、ラマダーン月の間は異なる挨拶がある。
日本でも正月は
「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
となるのと同じだ。
その挨拶は
信徒A「ラマダーン カリーム」(ラマダーン月は寛大なり)
信徒B「アッラーフ アクラム」(アッラーは、より寛大なり)
である。
この月は通常にも増して
イスラーム教徒は太っ腹になる。
(肉体的な意味ではなく、心の事)
功徳の多い神聖なラマダーン月に
吝嗇であったり
短気であるのは
恥ずかしいことなのである。
そのせいもあるのだろう
買い物をすると、
少しまけてくれたり
おまけの野菜を足してくれたりする。
お金をください、と言い寄る人の数も増える。
イスラームでは喜捨が奨励されており
金銭的に富める者が
富めない者へ施すのは
当然だと考えられている。
そのため、たとえば
市場等で「お金をください」と手を出す人に
お金を渡しても「ありがとう」と
言われない事は少なくない。
別にお礼を言われたいわけではないのだけれど
そのお金は大切に使ってくださいね。
という気分である。
ところ変われば考え方もガラリと変わる。
culture(文化)の語源は
cultivate(耕す)だと言うが
実に多様なものが世界中で作られている。
意識しようがしまいが
途切れることなく
誰もが鍬を振り上げてはおろして
振り上げてはおろして。
荒井繁