特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

ロシナンテスからの活動情報をご案内します。

  1. HOME
  2. 活動報告ブログ
スーダン2007.10.03

肉の脂肪を投げつけられた

スーダンでは甘い物が好まれる。
「甘さひかえめ」というのは
ほとんど誰も望まない。
友達の家で紅茶を出され
「砂糖はスプーン何杯?」と問われるとき
僕のコップには
既に大盛りの砂糖が入っていることがある。
正確には、その質問は
「砂糖はスプーン何杯(追加してほしい)?」
ということなのだ。
飲むヨーグルト、という商品があるが
それに倣って言えば
ここの紅茶は「飲む飴」である。
人は例外なく甘いものが大好きである、
という常識を持つ人たちに
僕が「紅茶は砂糖抜きで」とお願いすると
前代未聞の注文に彼らは肺腑を抉られる。
「砂糖をいらないって、それはどういうことだ?」と。
常識の中に飛び込む非常識は
いつだって理解してもらえない。
しかし、それでもやっぱり地球は動いているし
僕は必要以上の糖分はいらないのだ。
そんな僕であったけれど
アラブ圏で暮らして幾星霜を重ね
数々の席で好意に満ちた砂糖攻めにあっているうちに
気がつけば甘さへの抵抗は減っていた。
思えば小学生の時に食べられなかったワサビも
いつの間にか寿司やそばには欠かせなくなっていた。
未だにビールや茗荷は苦手だけれど
年をとるにつれてその壁も低くなってきた。
僕の味覚も変化してきたのである。
そして、人は習慣の動物でもある。
ラマダーン月には
疲れた体に手早くカロリーを摂取させるために
甘い飲食物が普段以上に食事時には並ぶのだが
もう、恐れることはない。
どんなお菓子もどんと来い。

話は変わって
今、僕の隣では
2名の方がエアロビのDVDを見ながら
腕をぐるぐる回して脂肪を燃焼させている。
習慣付けばいいと思う。
荒井繁