カルトゥム ロータリークラブ
本日も引き続き、役所まわりを行い、救急車の引き取りの仕事をしました。
霜田君もポートスーダンで頑張っているようです。
帰りは是非とも飛行機を使わせてくださいと、弱音を吐いていました。
19時間のバスの旅がよっぽどつらかったのでしょう。
さて、カルトゥムにもロータリークラブがあると聞き、日本のロータリークラブとの共同事業推進のために、例会に参加してきました。
1938年設立で約70年の歴史があるそうです。今日の出席者の半分が外国人でした。
総勢が38名とそんなに多くはないのですが、みな社会的地位の高い人たちばかりのようです。
例会はヒルトンホテルでした。
私が外交官時代は、ヒルトンのスポーツクラブの会員でよく家族とプールで遊んでいたものでしたが、今は貧乏生活になり、ヒルトンホテルには、足が向きませんでした。
そんな懐かしいヒルトンホテルで昼食をご馳走になり、スーダンのロータリアンの人たちと談笑でき、楽しかったです。
出席者の中のイタリア人は、NGOのメンバーであり、カルトゥムで心臓外科の病院を運営しているそうです。イタリアから心臓外科医を数名呼び、スーダン人の医師とともに、心臓の手術を行っているようです。年間の予算を聞くと、約13億円だそうです。ロシナンテスとは2桁も桁が違います。
別の人は、日本の三菱の代理店をやっている人でした。三菱車のディーラーは、スーダンでも評判がよく、その点を褒めると喜んでいました。そして、「先日日産のビジネスマンがうちに遊びに来たよ」というと、「そんな奴とは付き合わずに、うちとだけ付き合ってくれ」と、冗談交じりで行っていました。
そして、会が終了し、こちらの話を会長さんに聞いてもらい、散会となりました。
みなが、高級乗用車に乗って帰っていくのを横目で見ながら、私は歩いてバス停まで行き、おんぼろバスに乗って移動しました。
そして、汚い道を歩いていくのです。
スーダンの上層部、下層部(単に金銭的)ともによく見ることができました。
本当は、上も下もない世界があるんですが・・・。
川原尚行