子どもたちが安心して学べる環境を
アフリカ・スーダンの村落部は、電気や水といった社会インフラの不足、医療アクセスの困難さ、
衛生環境の悪さや衛生知識の普及不足など、多岐にわたる課題を抱えています。そんな中でも、
コミュニティの要となる学校に課題がある地域で、学校建設や改修に取り組んでいます。
安全な学び舎を実現
スーダンの村落部の学校は、十分な資金が行きわたらず、様々な問題を抱えています。
- ・子どもの数に対して校舎が足りない
- ・男の子を優先するために、女の子が学べる学校がない
- ・激しい砂嵐によって、校舎の基礎が露出する、壁が崩壊するなど危険な状態にある
- ・黒板がボロボロで文字が読めない、椅子や机が壊れており機能していない
- ・学校を囲うフェンスがないためにたびたび動物が入り込み、授業の妨げに
- ・きちんとしたトイレがなく、そのために学校に行きたがらない子も
- ・手洗い場がなく、感染症対策に課題
それぞれの問題解決のために、校舎の増築や改修、水衛生環境の整備などを行っています。
学びが健康につながる
スーダンの識字率は60.7%(2018年、世界銀行)で、人口の約40%は読み書きが難しいという現状があります。 読み書きができると、得られる情報や知識が格段に増えることは想像に難くありません。初等教育の環境を整えることで、健康に関する知識を得られる可能性が高まります。また学校は、子どもたちに新たな情報を家庭に持ち帰ってもらう啓発の場としても重要です。
今後の展望
未来の医療従事者の誕生を夢見て
学校で学べるようになった子どもたちが、卒業後に看護学校に進学したり、医者の卵として活躍する事例も出てきています。
引き続き、地域で必要な支援を行っていきます。