2011年10月、B4裏表でたった2ページの｢閖上復興だより第1号｣がロシナンテスのサポートにより1,500部発行されました。

当時名取市では、復興計画の進捗状況が市のホームページにしか公開されておらず、十分に被災住民に届いていませんでした。そこで、地元の閖上住民が記者となり、復興の情報や閖上地区の情報を提供するための新聞を発行する取り組みが始まりました。第1号の反響は大きく、増刷を何回も繰り返し、閖上住民の手にわたりました。

第2号の発行は、ロシナンテスの資金ではなく住民たちで費用を工面するために、新聞に広告を掲載。そして2011年12月、B4で4ページに増え、北九州市のデザイナーさんにご協力いただいた｢閖上復興だより第2号｣が発行されました。これ以降、基本的に月一回、8,000部を発行するようになり、2014年3月の第25号をもってロシナンテスは発行のサポートから退きました。

これにより、｢閖上復興だより｣は、名実ともに｢被災者による被災者のための被災地コミュニティ新聞｣となりました。被災者と支援者の｢共助｣から被災者の｢自立｣へと促されていった、支援の理想的な形と言えるかもしれません。